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2010年6月 1日 (火)

『花蓮街』 今の 一青窈の音楽は、武部聡志と小林武史というふたりのおとこの間で漂っている

本作は、ミュージカル『箱の中の女』に使われた曲と、シングル曲から構成されている。ミュージカル『箱の中の女』の曲だけで、アルバム1枚、それ以外でもう1枚、と分けた方が良かったのではなかっただろうか。

一青窈は「新歌謡(進化窈)」という、懐かしく新しい世界を目指しているようだ。レコード会社移籍後の1stシングルが、「ユア メディスン」という、新路線だった。あまりピンとこない感じだったのだが、「うんと幸せ」など、良い曲もある。

なかなか「ハミミズキ」を超える曲は生まれないとは思うが、いろいろ試行錯誤しながらも、彼女には進んでほしい。

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DVDには、東京フィルハーモニー交響楽団と共演した3曲と、武部聡志、小林武史との3人でのコンサートから3曲。後者は東京厚生年金会館に聴きにいったが、武部・小林の間で漂う、ときにふたりを手玉にとるような、一青窈がいた。この二人のオトコの間に、今の一青窈の音楽はあるのかもしれない。

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