【本棚に残す3冊】 もし、あなたの本棚に宮部みゆきの本が3冊しか残せないとしたら、あなたはどの本を残しますか?
【本棚に残す3冊】の第三弾は、宮部みゆき。
まずは、やっぱり、『火車』。
間違いなく、彼女の最高傑作です。失踪した女性に辿り着くまでのドラマはぜひ読んでほしい。
![]() |
火車 |
続いては、『クロスファイア』。
私は、この作品が宮部みゆきの転機になったと思っている。主人公は、自分の特殊な力で私刑を実行する女性。いわれなき犯罪に対する怒り、被害者の無念。その後の宮部作品はそれに囚われすぎている感がある。
![]() |
クロスファイア(上) |
![]() |
クロスファイア(下) |
最後は、『ICO』。
PS2の人気ゲームをモチーフにした作品。PS2のゲームも私がプレイしたTVゲームでもベスト5に入るすばらしさだった。宮部みゆきは、少年を描くのが上手い。
![]() |
Ico |
そういえば、最近、宮部作品を読んでいないなあ。
« 参議院議員選挙のお知らせハガキがきましたが、もう騙されないぞ、という気持ちで一票を投じたいと思います。 | トップページ | PSP『戦場のヴァルキュリア 2 ガリア王立士官学校』 これからみなさんには、”戦争”をやってもらいます。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 参議院議員選挙のお知らせハガキがきましたが、もう騙されないぞ、という気持ちで一票を投じたいと思います。 | トップページ | PSP『戦場のヴァルキュリア 2 ガリア王立士官学校』 これからみなさんには、”戦争”をやってもらいます。 »
『火車』
のほかに意外とタイトルが思い出せなくていやだなぁ。
理由とか模倣犯とか、社会派タッチのものもいいんだけど、この著者のスペシャリティは「人情」だと思うのだな。
なので、古本屋の話が2位、財布がしゃべる話が3位!(タイトル調べろよ(笑))
『クロスファイア』がエポックメーキングな作品というのは同感で、人情とやらではどうにもならない「悪意」に、フツーの人はどう対処するべきなのか、模索し続けている気がする。
投稿: アビィ | 2010年6月27日 (日) 21時04分