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2010年5月 4日 (火)

『聖徳太子はいなかった―古代日本史の謎を解く』(石渡信一郎著) 記紀が隠してきた謎を解くにはタンテイ眼が必要だ。こういう議論が自由であることを望む

私が習った教科書には”聖徳太子”は存在したが、最近の教科書では、”厩戸王”と称されているそうだ。

この本が発行された頃には、まだ「聖徳太子はいかなった」というのはトンデモ本だったのだろうが、最近では”聖徳太子”の実在がかなり怪しいということが認められつつあるようだ。

この本は、「聖徳太子はいかなった」ということを1つの頂点として、「日本書紀」「古事記」が何を隠してきたか、を解明することを主眼としている。

記紀が隠してきたのは、ヤマト朝廷が倭国から”国譲り”されたこと、応神系と継体系の2つの王朝があったこと、大化の改新が継体系王朝が応神系王朝から政権を奪ったクーデターであったこと、そして、蘇我氏が応神系王朝つまり大王であったこと。

それらを継体系である天武政権が隠すために記紀を編纂し、そのときに後世に蘇我馬子と呼ばれる大王の業績を隠すため、”聖徳太子”という人物を捏造したということ。

ここで展開される推論について、学会的な信憑性を私は判断できない。しかし、奈良・明日香を旅していて感じた蘇我馬子に対する畏敬の足跡、静かな息遣いを思えば、蘇我馬子を聖徳太子に読み替え、その後に生まれた太子信仰というのもうなずける。

古代史は、謎につつまれた世界である。そこで試されるのはタンテイ眼で、それが定説だとか、国体だとかに妨げられずに、より自由な議論の場であることを私は望む。

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著者:石渡 信一郎
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コメント

日本古代史の中で 石渡信一郎&林順治氏の 『倭韓交差王朝説』は
きわめて理論的な説であると思いますが、どうして、異端説 扱いなのでしょうか?
(注:私は石渡教授&林先生と呼びます)
(注:私は 倭は韓(=百済)を通ってきた と考えたいので 倭百済通過説のほうがいいかもしれないと思いますが。。。)

『倭韓交差王朝説=倭百済通過説』とは
①崇神は加羅から渡来し、九州のヤマタイ国を滅ぼし、350頃、纏向に第1倭国『加羅(南加羅))』を建て、箸墓に眠る。
②5世紀の中国に遣使した倭国王『讃珍済興』は 崇神の子孫になる。大きな前方後円噴に眠る。
③昆支と余紀は百済の蓋鹵王の弟。ともに崇神王家の済(ホムタマワカ)に入婿。昆支は応神になる。余紀は継体になる。
④応神は倭国王武として宋に遣使。491年に第2倭国『大東加羅(あすから=飛鳥ら)」を建てた。八幡大名神になった。
⑤継体は仁徳陵に眠る。仁徳から武烈の間は架空天皇。継体の息子の娘の石姫は欽明との間に敏達を生む。
⑥欽明は応神の息子で 531年継体の息子を討つ(辛亥の役)。ワカタケル大王となる。蘇我稲目と同一人物。
⑦蘇我馬子と用明と聖徳太子の3名は同一人物で、欽明の息子。隋に遣使したアメノタリシホコのこと。
⑧蘇我蝦夷はアメノタリシホコと敏達の娘の貝蛸(フツ)姫との息子。子の入鹿とともに天皇。崇峻、推古、舒明、皇極は架空天皇。 
⑨馬子に殺された物部守屋は敏達の息子の押坂彦人大兄と同一人物。その息子が天皇になれなかった田村皇子。
⑩天智も天武も田村皇子の息子。但し、異母兄弟。天武の母は馬子(聖徳天皇)の娘で 天武は古人大兄と同一人物。

以上 10個は私の子供(小5)はウソだウソだと言っており、確かに、驚くべき説で、
内容も難しく、すぐには理解できないもの(特に記紀信者には)ですが、
石渡教授が論理的に証明された真実です。

ただちに、石渡教授は東大か京大の日本古代史の教授に推挙されるべきです。
そしてこの『倭韓交差王朝説=倭百済通過説』で 3から8世紀の日本史の教科書は書きかえられるべきです。
私の子供もウソをマークシートしなければいけない不幸をだれか救ってください
どうして、当たり前のことが、できないのでしょうか??

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