『残念な人の思考法』 残念な人にならないためには、断る力よりプライオリティを見誤らない力を身につけよう
この本はムダ話が多くて、論点があいまいで、タイトルが面白いわりには、中身が薄い。残念な本である。
しかし、この本が提起する”残念な人”にならない、ということは一考の価値がある。
残念な人とは、やる気も能力もあるのに、仕事がうまくいかない人のこと。残念な人とは、やる気も能力もあるのに、仕事仲間や上司やお客様から、認めてもらえない人のこと。
そうなる原因は、仕事の”プライオリティ”がつけれないから。しかも、プライオリティを付けるときには、その”正否”、”適否”を考えない、見誤ると残念なひとになってしまう。
自分で言うのもなんですが、私も結構残念なひとだと思うのだが、そんな私の眼から見ても、残念なひとはいっぱいいる。
若いひとたちは、自分の思うように仕事をさせてもらえない、と嘆いたり、すねたり、落ち込んだりすることもあると思う。そういうひとたちが身につけるべきは仕事を断る力ではなく、”プライオリティ”を見誤らずにつける力だと私は思う。やりたくないことはプライオリティを下げるように、上司や周りを納得させていけば、良い。
私たちが手帳につけるべきは、”Not TO-DO(しないこと)リスト”ではなく、”できればやりたくないことリスト”の方が良い。
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残念な人の思考法 |
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