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2010年3月 2日 (火)

武士道シックスティーン

『武士道シックスティーン』
誉田 哲也 (著)
文春文庫

久々に良い小説に出会った。

宮本武蔵を崇拝し、勝つことだけ、対戦相手を叩きのめすことだけ、強くなることだけを信条に剣道一筋の香織。

その香織が無名の選手に敗れる。

その相手は、早苗。勝ち負けは二の次で、自分の上達に喜び剣道を楽しむタイプ。

そんな二人の出会いを描いた小説。そんな二人だから、最初は全くかみ合わない。香織は何故早苗に負けたのかがわからなくなり、そして勝つということもわからなくなっていく。一方で勝つことにこだわりのなかった早苗は、その友のために初めて勝ちに行く。

人生は小さな勝利と小さな敗北の繰り返しだ。やればできる、努力すれば百戦百勝、ということは、残念ながら、ない。大きな敗北をしてもそれから小さな勝利が続いて巻き替えていくかもしれないし、大きな勝利をしてもそれからずるずると負け続けてじり貧になるかもしれない。

彼女たちは剣道を続ける意味を探そうとしている。剣道は勝ったり負けたり。人生もそうだ。そして、人生は勝ち負けの連続だけれども、勝ち負けがすべてではない。勝ち負けを超えたところに、人生は、ある。


武士道シックスティーン


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