TALK 橋本治対談集
『TALK 橋本治対談集』
橋本 治 (著)
ランダムハウス講談社
6人の橋本治の対談集。
一人目は、『蝶のゆくえ』で柴田錬三賞を受賞した小説家としての橋本治。
二人目は、『ひらがな日本美術史』で縄文時代から東京オリンピックまでの日本美術史を修めた橋本治。
三人目は、『小林秀雄の恵み』で、「小林秀雄を必要とした日本人」を探求した橋本治。
四人目は、『窯変源氏物語』で、平安の世にどっぷりつかった橋本治。
五人目は、『双調平家物語』で、王朝の始まりから王朝の終わりを描いた橋本治。
六人目は、『広告批評』誌で、長らく時評をやっていた橋本治。
私は『ひらがな日本美術史』にはまだ手を出していないのだが、その他の橋本治の仕事は読んできた。
中でも、一番思い入れがあるのは『窯変源氏物語』だ。
私はみなさんの多くと同じように、原典で『源氏物語』を読んだことがない。私にとって『源氏物語』は、この橋本源氏となるのだが、この対談を読んで、いろいろと発見があった。
例えば、紫式部の筆力がどんどん上がっていくとか、藤原摂関家が作った平安文化を天皇が再現したのが院政だったとか、紫式部が「夢浮橋」を書いてから出家もせず、そしてそれ以降は何も書かなかったとか。源氏物語の読み方としては、浮舟のお母さんのことなんて、私は全くスルーしていたのだけど、実は深いドラマがあるのだとか。
次に源氏物語を読むのはいつになることやら。

Talk
橋本 治 (著)
ランダムハウス講談社
6人の橋本治の対談集。
一人目は、『蝶のゆくえ』で柴田錬三賞を受賞した小説家としての橋本治。
二人目は、『ひらがな日本美術史』で縄文時代から東京オリンピックまでの日本美術史を修めた橋本治。
三人目は、『小林秀雄の恵み』で、「小林秀雄を必要とした日本人」を探求した橋本治。
四人目は、『窯変源氏物語』で、平安の世にどっぷりつかった橋本治。
五人目は、『双調平家物語』で、王朝の始まりから王朝の終わりを描いた橋本治。
六人目は、『広告批評』誌で、長らく時評をやっていた橋本治。
私は『ひらがな日本美術史』にはまだ手を出していないのだが、その他の橋本治の仕事は読んできた。
中でも、一番思い入れがあるのは『窯変源氏物語』だ。
私はみなさんの多くと同じように、原典で『源氏物語』を読んだことがない。私にとって『源氏物語』は、この橋本源氏となるのだが、この対談を読んで、いろいろと発見があった。
例えば、紫式部の筆力がどんどん上がっていくとか、藤原摂関家が作った平安文化を天皇が再現したのが院政だったとか、紫式部が「夢浮橋」を書いてから出家もせず、そしてそれ以降は何も書かなかったとか。源氏物語の読み方としては、浮舟のお母さんのことなんて、私は全くスルーしていたのだけど、実は深いドラマがあるのだとか。
次に源氏物語を読むのはいつになることやら。

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