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2010年2月28日 (日)

日本経済復活 一番かんたんな方法

『日本経済復活 一番かんたんな方法』
勝間 和代, 宮崎 哲弥, 飯田 泰之 (著)
光文社新書

「本書は、みなさまの政治参画を具体的に助けるための、警醒の書にして救国の書として編ませていただきました。」(荻原チキ・編集後記より)

”警醒の書”、”救国の書”とはなんとも大げさな!
とにかく、「デフレをやめてくれ!」と私たちが声を上げ、アクションをとってもらいたい、というのがこの書の目的のようだ。
そして、アクションというのは、「デフレをやめてくれ!」と国会議員に直接働きかけることのことらしい。

私はこういう押しつけがましい言い方をされるのは大嫌いだ。

しかし私は、上念・勝間両氏が言っているからではなく、生活の実感から「デフレは悪」だと思っている。(このことについては、別の機会に述べたい。)
私は、切実にデフレはやめにして欲しいと願っている。そして、かっての高度成長のような急激な経済成長はいらないが、年2%くらいの緩やで堅実な経済成長は必要だと思っている。

だから、この本に”信頼してつられる”(@小飼弾)ことにする。


勝間さんひとりがいくら「デフレをやめてくれ!」といっても国会議員も菅財務大臣も日銀も動かない。しかも、最近世間は勝間さんの言動に対して、以前ほど敏感には反応しなくなった。だから、評論家の宮崎さんや経済学者の飯田さんの援護射撃がいる。

この本の構成は、第1章で、この20年で活力を失い続けている日本経済を振り返り、続く第2章で、現在も続いている「デフレ」という状況がいかに悪で害であることを訴えている。
そして、第3章で、現状を打破するためには「デフレ」をやめるための政策を実現するしかない、と訴えている。
ただし、3人の対談という形式のためか、日銀が悪い、マスコミも悪い、経済学者も悪い、と議論が拡散しているため、ややまとまりがない。

「デフレ」をやめるためには、お金の流通を増やすしかない。そのためには政府と日銀が協調して政策を実施することが求められる。そのためには日銀法の改定を含めたしくみづくりが必要だし、日銀を動かせるのは政治家だから、政治家が「デフレ」をやめると本気で取り組んでもらわないといけない。政治家をそのように仕向けるように、私たち国民が「デフレをやめてくれ!」と声を上げ、行動しよう、というのがこの本の趣旨である。

「デフレ」をやめるためには、お金の流通を増やすしかない。確かに、”日本銀行券を刷るだけ”なのだから、”一番かんたん”だ。
しかし、”一番かんたん”であるための前提条件は、「政治家が使命感を持って取り組むならば」、だ。
そして、それが”一番むずかしい”。そんな覚悟を持てる政治家が、この時世のこの国にどれだけ存在するのだろか?

だからといって、諦めてしまって良いのか。。。

私は、政治家に直接メールするとか、ネズミ講式に「デフレをやめよう!」と私の隣人から隣人に訴え続けるような、そんな途方もない”努力”をするのには”ためらい”を感じる。

しかし、諦めずに「デフレをやめよう!」と言い続けることはできそうだ。それくらいのささやかな”努力”では、この勝間さんも上念さんも満足しないだろうが。

私は「あなた方が不幸なのはすべて『デフレ』のせいです」みたいな言い方に組するつもりはない。しかし、「デフレ」が私たちにとっていかに不利益で、たとえ2%でも経済成長が必要かということは、このブログでも折を見て言い続けようと思う。


日本経済復活一番かんたんな方法


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