カラフル

『カラフル』
森 絵都 (著)
文春文庫

死んだはずの魂が、神様の気まぐれにより、自殺を図った真という少年の体に”ホームステイ”することになった。
一見、ふつうの家庭生活、ふつうの学校生活に見えた真の生活が実は、、、という展開。

ものごとは気持の持ち方やちょっと見方を変えるだけで、輝いてみえたりもするし淀んでみえたりもする。バラ色にみえることもあるし、どんよりと沈んでみえることもある。

だから、ひとつの見方に固執せずに、また絶望せずに、生きていきましょう、という物語。

私たちの魂には、この物語のような”再挑戦”のチャンスはないのだから、なおさら、そう考えなきゃいけないんでしょう。


カラフル