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2009年7月31日 (金)

風が強く吹いている

『風が強く吹いている』
三浦 しをん (著)
新潮文庫

通勤電車の中で読んでいたのだが、読んでいて涙が出てきた。

オンボロアパートに集う10人の学生が、箱根駅伝を目指す、という物語。ほとんどが陸上の経験すらないものたちが、ハイジという卓越した指導者と、走(かける)という美しいランナーを中心に、その無謀とも言える夢物語をかなえていく。

無謀とも言える夢物語が実現していく様が、なにより嘘っぽくない。そして、それを努力と根性で乗り越えていくのではなく、学生が自主性を伸ばしながら、自らを解放していくことによってかなえていくのが良い。

ハイジの指導力も素晴らしい。時に強権を発動することもあるが、基本的にはメンバをやる気にさせる。自ら悩みぬいたリーダーこそ、その真の力を発揮できる。

また、駅伝というのは、団体競技ではるが、しかしひとりひとりのランナーにとっては、走る、というのは孤独な戦いでもある。襷を繋ぐということの奥深さもこの物語から伝わってくる。

私も正月は実業団駅伝とか、箱根駅伝をテレビで観てしまうのだが、走る、という、右足と左足を交互に前に出す運動についつい見入ってしまうのが不思議でもあった。
しかし、この物語を読んでいて、走る、という運動に何故ひとは引きつけられるのかが垣間見られたような気がした。


風が強く吹いている


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