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2009年6月13日 (土)

ハゲタカ

『ハゲタカ』
監督:大友啓史
2009年/日本

感動の動物映画、ではなく、弱肉強食の強欲資本主義というジャングルの生態を描いた映画である。

私は「ハゲタカ」というドラマには思い入れがある。仕事で中国に長期出張していたとき、仕事を終えてホテルの部屋に帰ってきて、唯一の楽しみはテレビしかなく、しかも日本語放送はNHKしかなかった。
ちょうど、私が出張していたとき、「ハゲタカ」を放送していた。ハゲタカファンドが日本を買い叩く、その攻防は、異国の地で観たからなおさらスリリングであった。
(こういう経験があるから、私は”喜んで”NHKの受信料を払っているのですよ。)

さて、映画である。今回は赤いハゲタカ(中国の政府系ファンド)が日本を代表する自動車会社を買いたたこうとする。潤沢な資金の前に、さすがの鷲津も追いつめられるが、、、

確かに、追いつめられた鷲津の反撃は面白い。しかし、所詮はマネーゲームの面白さ、である。

かって世界を席巻した日本企業の強み、それは急速に失われているし、そして既得権者の既得権を守ろうとして、若者の雇用が脅かされ、日本の国力が衰退しているのも事実だろう。
しかし、それでも、巨大なハゲタカは強欲資本主義の空を高々と舞い上がっているし、ハゲタカから身を守り、ハゲタカに負けないよう、日本企業や日本は戦い続けなくてはならないのだ。(この戦いに終わりはなさそうだ。)

お金はなくても地獄、あっても地獄。生きている間はその地獄から抜け出せないのであれば、絶望せず、戦い続けることしかないだろう。戦い続けていれば、負けることはない。
鷲津の姿から学ぶべきことは多い。

ところで、、、この作品は何故、映画なのか。テレビドラマでは海外ロケのため資金調達ができなかったのだろうか。それとも映画で荒稼ぎしたかったのだろうか。テレビドラマではダメだったのだろうか。その点だけは納得できなかった。

この映画の公式サイトはこちら


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