風に舞いあがるビニールシート
『風に舞いあがるビニールシート』
森 絵都 (著)
文春文庫
著者の作品は初めて読んだ。表題作の直木賞受賞作を含む短編集。
これらの短編は、”保留”する毎日の中において”小さな一歩”を歩き始めるひとたちの物語である。
決して大きな劇的な変化やドラマがあるわけではない。しかし、その小さな一歩が大きな一歩になるかもしれない、という予感を感じさせる作品たちである。
私は「器を探して」「犬の散歩」「ジェンレーションX」が良かった。「ジェンレーションX」の次の日曜日がどんな具合になったのか、その光景を想像するだけでも、楽しい。こういう読後感の良い作品が好きだ。

風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (著)
文春文庫
著者の作品は初めて読んだ。表題作の直木賞受賞作を含む短編集。
これらの短編は、”保留”する毎日の中において”小さな一歩”を歩き始めるひとたちの物語である。
決して大きな劇的な変化やドラマがあるわけではない。しかし、その小さな一歩が大きな一歩になるかもしれない、という予感を感じさせる作品たちである。
私は「器を探して」「犬の散歩」「ジェンレーションX」が良かった。「ジェンレーションX」の次の日曜日がどんな具合になったのか、その光景を想像するだけでも、楽しい。こういう読後感の良い作品が好きだ。

風に舞いあがるビニールシート
« 家計簿をつけ始めました | トップページ | ルビコンの決断 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント