人間失格ではない太宰治
『人間失格ではない太宰治―爆笑問題太田光の11オシ』
太宰 治 (著), 太田 光 (編集)
SHINCHO MOOK
ダザイといえば人間失格である。
しかし、このムック本のタイトルは『人間失格ではない太宰治』である。太田光が選んだ11編の短編や押切もえ等のエッセイや、吉本隆明の評論、アンゴの「不良少年とキリスト」まで収録されている。結構、お買い得である。
ダザイといえば人間失格である。
自虐的なナイーブな少年少女は、ある時期、ダサイにかぶれる。麻疹みたいなものだ。しかし、大人になるとダザイを読まなくなる。
かくいう私も高校生のときに「人間失格」とか「斜陽」とか、読んだ。そして、ダザイにかぶれた。青春というのは無理やりにでも悩まないといけないものなのだなあ、と、そう思った私は、見事にM・Cのなりそこないであった。
一方で、「斜陽」の言葉使いにヘキヘキし、「こういうヘンテコリンな日本語は高校教育の題材として相応しいのだろうか」、などと真面目に悩んでしまった。つまり、その当時、私はブンガクを読めていなかったのだ。
今回、歳がばれるので何年ぶりにダザイを読んだかは言わないでおくが、ダザイはこういう作品も書いたのだなあ、と感慨深かった。高校生の時にダザイのこれらの作品にも出会っておきたかった。

人間失格ではない太宰治
太宰 治 (著), 太田 光 (編集)
SHINCHO MOOK
ダザイといえば人間失格である。
しかし、このムック本のタイトルは『人間失格ではない太宰治』である。太田光が選んだ11編の短編や押切もえ等のエッセイや、吉本隆明の評論、アンゴの「不良少年とキリスト」まで収録されている。結構、お買い得である。
ダザイといえば人間失格である。
自虐的なナイーブな少年少女は、ある時期、ダサイにかぶれる。麻疹みたいなものだ。しかし、大人になるとダザイを読まなくなる。
かくいう私も高校生のときに「人間失格」とか「斜陽」とか、読んだ。そして、ダザイにかぶれた。青春というのは無理やりにでも悩まないといけないものなのだなあ、と、そう思った私は、見事にM・Cのなりそこないであった。
一方で、「斜陽」の言葉使いにヘキヘキし、「こういうヘンテコリンな日本語は高校教育の題材として相応しいのだろうか」、などと真面目に悩んでしまった。つまり、その当時、私はブンガクを読めていなかったのだ。
今回、歳がばれるので何年ぶりにダザイを読んだかは言わないでおくが、ダザイはこういう作品も書いたのだなあ、と感慨深かった。高校生の時にダザイのこれらの作品にも出会っておきたかった。

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