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2009年4月14日 (火)

すべての経済はバブルに通じる

『すべての経済はバブルに通じる』
小幡績 (著)
光文社新書

まえがきが秀逸である。

お金は何故殖えるのか、経済はどうやったら成長させられるのか、そして資本主義とは何か。その答えを知るだけでもこの本は読む価値がある。

サブプライムローンというリスクの高い、普通に考えれば誰も買わないような債権が、証券化という魔法によって流動性を得て、その流動性ゆえにリスクがリスクでなくなり、その流動性ゆえに買い手がついて価格が上昇し、価格が上昇局面であればさらに買い手がついてさらに価格が上昇し、実はサブプライムのようなロクデモナイ金融商品にトンデモナイ値がついていく。すなわち、これがバブルの正体である。

そして、最初にリスクをとった投資家が実はノーリスクで最大のリターンを得て、後になって参入したほど、どんどんリスクは高く、どんどんリターンが少なくなっていく。そして、そのうち誰も買わない、誰にも売れなくなる。とどのつまり、バブルがはじける。

バブルは作られるものであり、投資家はそれに上手く乗っかってリターンを得ようとする。それは”抜けがけ”のゲームである。ギリギリ粘って抜けれれば勝ち、抜けどきを誤れば地獄が待っている。

こう考えると、金融市場ではバブルが何度も何度も生まれてははじける、それを繰り返す宿命にあると言うことだ。

最近よく、お金を銀行に預けるよりはお金は投資に回しましょう、と喧伝されているが、こういう金融市場のおっかないメカニズムを知っておく必要があるだろう。


すべての経済はバブルに通じる



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