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2009年3月29日 (日)

This Is The One

『This Is The One』
Utada
ユニバーサルミュージック

宇多田ヒカルは天才である。しかし、Utadaはどうか。

『This Is The One』は全米向けUtadaの第二弾。テレビの芸能ニュースでアメリカでダウンロード配信第19位、と言っていたが、しかし、日本の歌手がアメリカで売ることは容易いことではない。

前作は、「日本人にしてはちゃんした発音の英語で歌うことができている歌手」という評価でしかなかった。つまり、天才・宇多田ヒカルをもってしても、前作はやっと入り口に立てた、ということでしかなかった。

今作はどうか。確かに音楽は洗練さえている。しかし、例えばビヨンセと同じ土俵に立てているか、と言うと、何か物足りない感じも否めない。
リミックス2曲を入れても45分というコンパクトさが物足りなさの正体ではない。
天才・宇多田ヒカルをもってしても、やっと十両に上がれた、というところだろうか。まだまだ横綱と同じ土俵には立てていない。

そもそも、例えばビヨンセと同じ土俵で勝負しようとするのが得策だろうか。日本人がアメリカでヒットさせるために、もっと違うアプローチはないだろうか。
スキヤキ・ソングはただの”奇跡”だったのだろうか。

このアルバムがアメリカでどれくらい売れるのか、注目したい。


This Is The One/Utada[CD]


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