まほろ駅前多田便利軒
『まほろ駅前多田便利軒』
三浦 しをん (著)
文春文庫
第135回直木賞受賞作。私にとってはこの著者の作品は初めて読むのだが、なかなか面白かった。
まほろ市のモデルとなったまほろ市とは、明らかに東京都M市だとわかるのだけれど、ヴァーチャルな街と見立てて読むのも楽しいだろう。
便利屋の多田と居候になった行天のコンビが、さまざまな事件に巻き込まれていく。彼らが関わるまほろ市のひとたちがとっても愛おしい存在に感じられる。20分2千円の風俗嬢たちにとってチワワが生きる希望であったり、そしてそのチワワの元飼い主の小学生の女の子を彼女らがもてなすのが、そのディテールを書き込んでいないけれども、心の中にその場面が浮かんでくるようだ。
1つ1つのエピソードが心に届く物語である。

まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん (著)
文春文庫
第135回直木賞受賞作。私にとってはこの著者の作品は初めて読むのだが、なかなか面白かった。
まほろ市のモデルとなったまほろ市とは、明らかに東京都M市だとわかるのだけれど、ヴァーチャルな街と見立てて読むのも楽しいだろう。
便利屋の多田と居候になった行天のコンビが、さまざまな事件に巻き込まれていく。彼らが関わるまほろ市のひとたちがとっても愛おしい存在に感じられる。20分2千円の風俗嬢たちにとってチワワが生きる希望であったり、そしてそのチワワの元飼い主の小学生の女の子を彼女らがもてなすのが、そのディテールを書き込んでいないけれども、心の中にその場面が浮かんでくるようだ。
1つ1つのエピソードが心に届く物語である。

まほろ駅前多田便利軒
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