夜は短し歩けよ乙女
『夜は短し歩けよ乙女』
森見 登美彦 (著)
角川文庫
成就した恋の話ほど野暮な話はない。これはその野暮な話である。
「黒髪の乙女」もしくはダルマ姫と、彼女に恋した名もなき「先輩」こと路傍の石ころもしくは偏屈王との恋の話である。
先輩は乙女との距離を埋めるべく、じわじわと彼女に近づいていくが、魑魅魍魎に阻まれてなかなか彼女に到達できない。同じ時間、同じ場所にいながら、彼女との距離は全く縮まらない。そんなドタバタが最初から最後まで展開する。
そのドタバタぶりは、どこか、「うる星やつら」や「究極超人あ〜る」の世界とも通じるものを感じる、だっちゃ。
この本は漫画にもなっているし、今度は演劇にもなるそうだ。劇中劇もあり、個性的な登場人物に溢れているので、演劇向きな作品とも言えるだろう。

夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 (著)
角川文庫
成就した恋の話ほど野暮な話はない。これはその野暮な話である。
「黒髪の乙女」もしくはダルマ姫と、彼女に恋した名もなき「先輩」こと路傍の石ころもしくは偏屈王との恋の話である。
先輩は乙女との距離を埋めるべく、じわじわと彼女に近づいていくが、魑魅魍魎に阻まれてなかなか彼女に到達できない。同じ時間、同じ場所にいながら、彼女との距離は全く縮まらない。そんなドタバタが最初から最後まで展開する。
そのドタバタぶりは、どこか、「うる星やつら」や「究極超人あ〜る」の世界とも通じるものを感じる、だっちゃ。
この本は漫画にもなっているし、今度は演劇にもなるそうだ。劇中劇もあり、個性的な登場人物に溢れているので、演劇向きな作品とも言えるだろう。

夜は短し歩けよ乙女
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