あなたの苦手な彼女について
『あなたの苦手な彼女について』
橋本 治 (著)
ちくま新書
「あなたの苦手な女性について」ではなく、「あなたの苦手な彼女について」の本。「彼女」という言葉は、”特定”を表す言葉であるが、しかし、その「彼女」というものが”特定”できないことこそが、この問題をあいまいにしている、というなんともわからない本。
その彼女は、”男社会”というものに”居候”していた(らしい)。本書で定義している”男社会”という観念は面白い。有史以来の歴史とは”男社会”の歴史であったという指摘は、このややこしい問題を考えるうえでの大前提となる。
「あなたの苦手な彼女について」論じるのに、戸籍や持統天皇まで持ち出すあたり、著者の面目躍如であるが、しかし、著者は肝心なことを隠しているようにも思える。最後まで読んでもなにがなんだかわからない。
たぶん、わからない、ということが正解なのだろう。

あなたの苦手な彼女について
橋本 治 (著)
ちくま新書
「あなたの苦手な女性について」ではなく、「あなたの苦手な彼女について」の本。「彼女」という言葉は、”特定”を表す言葉であるが、しかし、その「彼女」というものが”特定”できないことこそが、この問題をあいまいにしている、というなんともわからない本。
その彼女は、”男社会”というものに”居候”していた(らしい)。本書で定義している”男社会”という観念は面白い。有史以来の歴史とは”男社会”の歴史であったという指摘は、このややこしい問題を考えるうえでの大前提となる。
「あなたの苦手な彼女について」論じるのに、戸籍や持統天皇まで持ち出すあたり、著者の面目躍如であるが、しかし、著者は肝心なことを隠しているようにも思える。最後まで読んでもなにがなんだかわからない。
たぶん、わからない、ということが正解なのだろう。

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