中国古典からもらった「不思議な力
『中国古典からもらった「不思議な力」』
北尾 吉孝 (著)
三笠書房
著者が中国古典から得た「人生をいかに生きるか」についての知恵や見識を披露した本。
中国古典というと、儒教や儒学を連想する。そしてそれは支配者を正当化し非支配者を無理やりに従属させる手段とみなされることが多いが、しかし、こういう本を読むと、それは全くの誤解であることに気づかされる。
中国古典の教えというのは、リーダーたるべきはどういうことか、そのためには徳を積まなくてはならない、と教えている。アホな上司が権威を振りかざして無理やり部下を従わせる論理ではない。
軍国主義的なものへの反発から、中国古典というものに対する毛嫌いともいえる反発や軽視が
戦後に蔓延したことは否定できないだろう。しかし、毛嫌いから中国古典の真の意味に触れることがないのは、なんとももったいなく、貧しいことか、と思えてしまう。
北尾 吉孝 (著)
三笠書房
著者が中国古典から得た「人生をいかに生きるか」についての知恵や見識を披露した本。
中国古典というと、儒教や儒学を連想する。そしてそれは支配者を正当化し非支配者を無理やりに従属させる手段とみなされることが多いが、しかし、こういう本を読むと、それは全くの誤解であることに気づかされる。
中国古典の教えというのは、リーダーたるべきはどういうことか、そのためには徳を積まなくてはならない、と教えている。アホな上司が権威を振りかざして無理やり部下を従わせる論理ではない。
軍国主義的なものへの反発から、中国古典というものに対する毛嫌いともいえる反発や軽視が
戦後に蔓延したことは否定できないだろう。しかし、毛嫌いから中国古典の真の意味に触れることがないのは、なんとももったいなく、貧しいことか、と思えてしまう。
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