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2008年10月12日 (日)

行政不況

『行政不況』
中森貴和 (著)
宝島社新書

政府主導による名ばかりの規制緩和と、官主導による官の利権を守るための規制強化。それらが生み出した歪みをこの著書は明らかにする。

しかし、本の厚みも薄いが、あまりに根拠が薄い。第二章で各業界の現状分析をするのではなく、規制強化がどういう影響を与えているのか、その因果関係をもっと明確に記述するべきであったと思われる。
消費者があまりにもないがしろにされてきた結果が、建築や食品などの偽装を生む土壌になっていた。であれば規制を強化したのが悪いとは言えないのではないか。建築基準法の改定などは、その準備やフォローアップが悪いだけで、規制そのものは必要ではなかったのか。

また、グレイゾーン金利などは明らかに取り締まるべきものであり、それでアングラ金融が暗躍したり、またそれで中小企業が融資を受けれないとするならば、それは規制強化のせいではなく、これも規制強化を行った後のフォローアップの悪さ、つまり政府の無策のせいだというべきだろう。

また、パチンコ業界に対する規制強化にしても、何故、パチンコ産業を優遇せねばらないのか私は疑問だ。この国はパチンコ産業をこれから育成していかなければならないのか? 人と金と時間をパチンコにとられるのはこの国にとってプラスなのかナイナスなのか、まず、それを議論すべきだろう。

と、いろいろ不満はあるが、しかし、名ばかりで全く実の伴わない、小泉改革という欺瞞が、様々な弊害を生んでいることには私は同意する。


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