Rose
『Rose』
飯島真理
ビクターエンタテインメント
1983年にリリースされた飯島真里の1Stアルバム。今ならamazon.co.jpで30%オフである。
飯島真理というのはある意味、不幸な歌手だ。彼女のデビューは、アニメの声優で、そのキャラ(リン・ミンメイ)が人気をはくしてしまった。さらに困ったことに、リン・ミンメイは劇中歌を歌い、それだけに、彼女は、リン・ミンメイではない飯島真理という歌手を確立させるのにかなり迷い、苦労することになる。
2ndアルバム以降は、そんな彼女の葛藤の歴史であり、それはそれで興味深いのだが、しかし、私は、まだそんな葛藤もなく、右も左もわからずにひたむきに作ったであろう、この1stアルバムが彼女の最初にして、最高傑作だと思う。
そして、彼女の最大の失敗は、彼女のコアなファンであった、”アニメファン”を冷遇し、切り捨てていったことだ。リン・ミンメイから脱皮したい彼女の想いが、結局は彼女のファンを傷つけてしまった。コアなファンをかかえつつ、ファンの裾野を広げていく、そんな心の余裕が彼女にはなかったのだろう。
そのアニメから25年が経つが、リン・ミンメイの歌は今も多くのファンが聴いているだろうが、飯島真理の歌を聞いているファンはそれには、残念ながらそれにはかなわないだろう。
なお、このアルバムは坂本龍一プロデュースである。何故、坂本がこの新人のアルバムをプロデュースするようになったのか、その経緯は知らないが、それだけでも、このアルバムは、キセキのアルバムだ。
飯島真理
ビクターエンタテインメント
1983年にリリースされた飯島真里の1Stアルバム。今ならamazon.co.jpで30%オフである。
飯島真理というのはある意味、不幸な歌手だ。彼女のデビューは、アニメの声優で、そのキャラ(リン・ミンメイ)が人気をはくしてしまった。さらに困ったことに、リン・ミンメイは劇中歌を歌い、それだけに、彼女は、リン・ミンメイではない飯島真理という歌手を確立させるのにかなり迷い、苦労することになる。
2ndアルバム以降は、そんな彼女の葛藤の歴史であり、それはそれで興味深いのだが、しかし、私は、まだそんな葛藤もなく、右も左もわからずにひたむきに作ったであろう、この1stアルバムが彼女の最初にして、最高傑作だと思う。
そして、彼女の最大の失敗は、彼女のコアなファンであった、”アニメファン”を冷遇し、切り捨てていったことだ。リン・ミンメイから脱皮したい彼女の想いが、結局は彼女のファンを傷つけてしまった。コアなファンをかかえつつ、ファンの裾野を広げていく、そんな心の余裕が彼女にはなかったのだろう。
そのアニメから25年が経つが、リン・ミンメイの歌は今も多くのファンが聴いているだろうが、飯島真理の歌を聞いているファンはそれには、残念ながらそれにはかなわないだろう。
なお、このアルバムは坂本龍一プロデュースである。何故、坂本がこの新人のアルバムをプロデュースするようになったのか、その経緯は知らないが、それだけでも、このアルバムは、キセキのアルバムだ。
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