キリオン・スレイの生活と推理
『キリオン・スレイの生活と推理』
都筑 道夫 (著)
角川文庫
角川文庫が展開する、マンスリーでクローズアップされた作家のオススメ本シリーズ。最近では東野圭吾、京極夏彦、重松清、恩田陸、といった作家の文庫新刊と、その作家のオススメ本をフェアで売り込んでいる。
作家がどのような本が好きか、どういう本をオススメするか、で、その作家の趣向なりセンスが垣間見られて、なかなか面白い試みだと思う。
といいつつ、私はそのクローズアップされた作家の文庫新刊を買わずに、その作家のオススメ本ばかり買って読んでいる。ひねくれものである。
都筑道夫著の『キリオン・スレイの生活と推理』は、恩田陸オススメの本だ。都筑道夫という作家は名前は知っていたが実際に作品を読んだことがなかった。そういう作家の本を読む機会を提供しているだけでも、この角川文庫のフェアはなかなか良い。
これはキリオン・スレイというヘンなガイジンが推理を展開する短編集だが、トリックのお手本集のような本である。テクニックや奇をてらうことのなく、ヘンな言い方だが、地に足が着いたトリック。たまにはこういうミステリィも良い。
都筑 道夫 (著)
角川文庫
角川文庫が展開する、マンスリーでクローズアップされた作家のオススメ本シリーズ。最近では東野圭吾、京極夏彦、重松清、恩田陸、といった作家の文庫新刊と、その作家のオススメ本をフェアで売り込んでいる。
作家がどのような本が好きか、どういう本をオススメするか、で、その作家の趣向なりセンスが垣間見られて、なかなか面白い試みだと思う。
といいつつ、私はそのクローズアップされた作家の文庫新刊を買わずに、その作家のオススメ本ばかり買って読んでいる。ひねくれものである。
都筑道夫著の『キリオン・スレイの生活と推理』は、恩田陸オススメの本だ。都筑道夫という作家は名前は知っていたが実際に作品を読んだことがなかった。そういう作家の本を読む機会を提供しているだけでも、この角川文庫のフェアはなかなか良い。
これはキリオン・スレイというヘンなガイジンが推理を展開する短編集だが、トリックのお手本集のような本である。テクニックや奇をてらうことのなく、ヘンな言い方だが、地に足が着いたトリック。たまにはこういうミステリィも良い。
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