空の中
『空の中』
有川 浩 (著)
角川文庫
私はファンタジーノベルが苦手だ。高校生の頃はファンタジーやSFも読んでいたが、想像力が欠乏してきたのか、リアルなものを求めているのか、いずれにしろ、ファンタジーは苦手だ。
そんな私だが、「図書館戦争」シリーズが評判だという作者の本を読んでみようと思った。「図書館戦争」は深夜のTVアニメをちら見したくらいで、ほとんどよく知らない。
地球上の未確認生物といえば、ジャングルの奥深く、深海、宇宙から隕石と一緒に降ってきた、といったところだろうが、この本の未確認生物は、なんと、空中に存在する。しかも、地上2万メートルとは、良く思いついたものだ。逆「アビス」である。
この物語は、子供(高校生)と大人の2つの物語が平行して進み、そして最後に1つになる。それぞれ”喪失感”を抱えており、子供は子供なりに、大人は大人なりに、それを乗り越えていく。そんな展開も面白い。
読み始めは、やっぱり苦手だなあ、と思っていたが、中盤からの展開が面白く、なんとなく苦手を克服した気分になった。
有川 浩 (著)
角川文庫
私はファンタジーノベルが苦手だ。高校生の頃はファンタジーやSFも読んでいたが、想像力が欠乏してきたのか、リアルなものを求めているのか、いずれにしろ、ファンタジーは苦手だ。
そんな私だが、「図書館戦争」シリーズが評判だという作者の本を読んでみようと思った。「図書館戦争」は深夜のTVアニメをちら見したくらいで、ほとんどよく知らない。
地球上の未確認生物といえば、ジャングルの奥深く、深海、宇宙から隕石と一緒に降ってきた、といったところだろうが、この本の未確認生物は、なんと、空中に存在する。しかも、地上2万メートルとは、良く思いついたものだ。逆「アビス」である。
この物語は、子供(高校生)と大人の2つの物語が平行して進み、そして最後に1つになる。それぞれ”喪失感”を抱えており、子供は子供なりに、大人は大人なりに、それを乗り越えていく。そんな展開も面白い。
読み始めは、やっぱり苦手だなあ、と思っていたが、中盤からの展開が面白く、なんとなく苦手を克服した気分になった。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント