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2008年8月20日 (水)

沈黙

『沈黙』
遠藤 周作 (著)
新潮文庫

高校の頃、この本を読んで、本が好きになった、といっても過言ではない本。まず、表紙の写真が良い。雲の切れ間から太陽の日差しが差し込む写真は、まさに”神”の存在を感じさせる。

しかし、この本は”神”の沈黙についての物語だ。私はキリスト教徒ではないけれども、”神”というものを生まれて始めて考えさせられた本であった。

島原の乱の直後、キリシタン禁制の嵐の吹く日本に、ポルトガルから司祭が密航してくる。そして案の定、司祭は囚われてしまい、そして、ついに”踏み絵”をする。
殉教。それは素晴らしい行いなのかもしれない。しかし、ひとはそれほど強くはない。

囚われの司祭が”踏み絵”をする、まさにその時に、”神”は沈黙を破る。
「踏むがいい。私はお前たちに踏まれるため、この世に生まれ、お前たちの痛さを分かつため十字架を背負ったのだ」。
私はこの言葉にこそ、”神”の存在を信じることができる。

何年ぶりかに読んだこの本は全く色あせることなく、再び”神”を私の前に現してくれた。


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