グッド・シェパード
『グッド・シェパード』
監督:ロバート・デ・ニーロ
2007年/アメリカ
気になっていた映画だったのだが、映画館で観れなかったので、DVDで観た。
キューバ危機のとき、アメリカCIAのピッグス湾上陸作戦が、内通者によって頓挫、窮地の追い込まれる主人公。彼がどういう経緯でCIAに入り、どういう活動をしてきたかが描かれる。
話の展開が時系列に並んでいないので、かなりややこしい。(わざとじゃないかと思えるくらい。)しかも、「ピッグス湾事件」はセンセーショナルな事件であったのだろうけれども、そういう緊迫した空気や、スリルはあまり感じない。
この映画のテーマは、「国家」か、「家族」か、ということに絞られるだろう。「国家」のために尽くし、それ故に家族に心を開くことのできなかった主人公、最後の最後まで「国家」か、「家族」か、という選択を迫られる。
こういう映画を観ると、「国家」というのは何なんだろう、と考えずにはいられない。良き番犬、とは良く言ったものだ。番犬はさ迷える子羊たちを道に迷うことなく連れて行ってくれるが、しかし、その道が子羊たちの望む道だとは限らない。そして、番犬にもそれが正しい道かどうかは、わからない。
GodにもCIAにも”The”はつかないが、しかし、少なくとも、神は番犬ではない。
監督:ロバート・デ・ニーロ
2007年/アメリカ
気になっていた映画だったのだが、映画館で観れなかったので、DVDで観た。
キューバ危機のとき、アメリカCIAのピッグス湾上陸作戦が、内通者によって頓挫、窮地の追い込まれる主人公。彼がどういう経緯でCIAに入り、どういう活動をしてきたかが描かれる。
話の展開が時系列に並んでいないので、かなりややこしい。(わざとじゃないかと思えるくらい。)しかも、「ピッグス湾事件」はセンセーショナルな事件であったのだろうけれども、そういう緊迫した空気や、スリルはあまり感じない。
この映画のテーマは、「国家」か、「家族」か、ということに絞られるだろう。「国家」のために尽くし、それ故に家族に心を開くことのできなかった主人公、最後の最後まで「国家」か、「家族」か、という選択を迫られる。
こういう映画を観ると、「国家」というのは何なんだろう、と考えずにはいられない。良き番犬、とは良く言ったものだ。番犬はさ迷える子羊たちを道に迷うことなく連れて行ってくれるが、しかし、その道が子羊たちの望む道だとは限らない。そして、番犬にもそれが正しい道かどうかは、わからない。
GodにもCIAにも”The”はつかないが、しかし、少なくとも、神は番犬ではない。
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