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2008年7月 8日 (火)

カクレカラクリ

『カクレカラクリ』
森 博嗣 (著)
講談社ノベルス

最近の森博嗣の著作は、私にとってはつまらないものばかりで、そろそろ縁を切ろうか、と考えていた矢先にノベルズが出て、これが最後、と思って買って読んでみた。
しかし、予想を裏切られ、まだまだこれからも森博嗣の著作を読むのだろうなあ、と予感させるものであった。

天才カラクリ師が作ったと言われる、120年後に動き出すという隠されたカラクリ。
どこにカラクリがあるのか、その謎は私にも解けた。それだけ、謎のレベルを”わざと”下げている。

”わざと”と書いたのは、森氏のほかの著作同様、そんなの謎でもない、謎なんてどうでもいいじゃないか、という展開だからだ。ミステリィと言いながら、この達観が私は嫌いだ。

しかし、この本の良さは、それでも、「たとえ無駄なこと、つまらないこと、でも真剣に取り組む人間の姿」が、動き出したカラクリから見えてくるところだ。
人間は小さい、人間はツマラナイ、でも、それでも、真剣に生きていく。

一方で、四季のように神のような存在がいる。一方で、この登場人物のようなフツーの存在がいる。この本の良さは、このフツーの存在が、一瞬の輝きを見せることにある。


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