« アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 | トップページ | ラスベガスをぶっつぶせ »

2008年6月20日 (金)

日本史の誕生

『日本史の誕生』
岡田 英弘 (著)
ちくま文庫

一言で言うと、日本という国の成り立ちについての見方が変わる本。

古代史というと、邪馬台国論争など、ロマンをかきたてるものだが、著者はその邪馬台国論争など、ただのゲームに過ぎないと言う。
邪馬台国という巨大国家などなかった、中国のお家事情が作り出した幻影に過ぎない、と断じる。『魏志倭人伝』が成立した当時の世界の(日本の、ではない)内情を鑑みることなく、邪馬台国がどこにあったのか、だけを論じることは無意味だと著者は言う。

これは、歴史の視点をがらっと変えた見方だ。日本は外部からの影響を全く受けずに成り立ったという日本史観しか私たちは知らないが、外圧こそが日本という国を作った、つまり、外部からの影響を全く受けないということはありえない。むしろ、そういう見方がこれまでクローズアップされてこなかったことこそ、不思議だ。
そもそも為政者の都合で作られた『日本書紀』を鵜呑みにすること自体、危険だ。
また、邪馬台国や倭国が日本になったのではない、また、騎馬民族説こそ現代が作った神話だ、そして、668年の天智天皇の即位こそ日本という国の始まりである、と断定する。

こうもあっさりと断言されてしまうと、私たちが古代というものに抱きがちなロマンもへちまもないが、得てして歴史というのは毅然として存在するものなのかも知れない。


« アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 | トップページ | ラスベガスをぶっつぶせ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本史の誕生:

« アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 | トップページ | ラスベガスをぶっつぶせ »

フォト

他のアカウント

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

気になる、気になる

  • ざっくばらん坊 on twitter
  • amazon
  • blogram
  • 人気ブログランキング
無料ブログはココログ