風味絶佳
『風味絶佳』
山田詠美(著)
文春文庫
山田詠美は、本当に人間が好きな作家だと思う。
この短編集には、「風味絶佳」のグランマをはじめとして、「ああ、こういうひとが身近にいたら楽しいな」と思える人物たちが生き生きと暮らしている。
私の好きな作品を1つあげると、「夕餉」だ。
ラスト、ある決意をした女性と、彼女の内面を知る由もなく、彼女の料理を頬張る男性。そのコントラストが愛しくも、切ない。オトコって、こういうぼーっとしたところあるよな。
山田詠美(著)
文春文庫
山田詠美は、本当に人間が好きな作家だと思う。
この短編集には、「風味絶佳」のグランマをはじめとして、「ああ、こういうひとが身近にいたら楽しいな」と思える人物たちが生き生きと暮らしている。
私の好きな作品を1つあげると、「夕餉」だ。
ラスト、ある決意をした女性と、彼女の内面を知る由もなく、彼女の料理を頬張る男性。そのコントラストが愛しくも、切ない。オトコって、こういうぼーっとしたところあるよな。
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